Wordで使うおすすめフォント 読みやすく美しいフォントは?
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目次
クリエイティブ系の冊子にMSゴシックやMS明朝でもOK?
MicrosoftのOfficeソフト、Wordで作成された本や冊子の原稿データに、最も多く使われてきたフォントはMS明朝やMSゴシックでしょう。
MS明朝やMSゴシックは、Wordがインストールされているパソコンなら、Windows、Mac問わずに使え、報告書、論文、資料集、マニュアルなど冊子や資料で使われているフォントです。
しかし、英文と和文のバランスに少々癖があり、見た目の美しさを重視してデザインされたフォントとはいえず、クリエイティブな印刷物ではあまり使われることはありません。
MS明朝やMSゴシックは、あくまでビジネス用途の冊子や書類作成に適しており、汎用性の高いフォントとしてWordのデータ作成で用いられるフォントです。
文字のおさまり、統一感、書体のプロポーションにこだわりたい本や冊子には、印刷物のテーマ、作品のイメージに合ったフォントを選んでみましょう。
この記事では、Microsoft OfficeのWordがインストールされているパソコンなら、誰でも使えるフォントの中から、デザイン性の高い、文章に適したフォントを紹介します。
記念誌や会報、学術誌、自費出版や定期刊行物など、複数の執筆者でデータを集め、編集する冊子でも、執筆者間でフォントを統一でき、データのやり取りで混乱せずに制作を進められるでしょう。
前回の記事:
Wordのフォント選び「MSゴシックとMS明朝」の使い分け方、標準フォントについて
新しい標準フォント「游書体」
Windowsは長らくMS明朝とMSゴシックが代表的な標準フォントでしたが、Windows8.1以降は游ゴシックと游明朝が標準になっています。MacもOS 10.9以降から游書体が搭載されて、新しい標準フォントは「游ゴシック」と「游明朝」になったと言えるでしょう。
ひらがな、漢字、英数字のバランスが良く、視認しやすいプレーンな書体なので、どんな冊子の文章にも使用できます。
以前のOSでWordを使っている方も、Microsoftから無償でインストールできます。
Microsoft 游ゴシック 游明朝フォントパック
メイリオ
Windows Vista以降の標準フォントは、ゴシック体は「メイリオ」も使えます。メイリオはMacにも標準インストールされています。
丸っこいフォルムでデザイン性が高い、少し個性的な印象のゴシック体です。ウェブサイトや広告、雑誌などクリエイティブな現場で幅広く使われています。少し可愛らしい印象や、カジュアルな印象を持たせたい冊子のデザインにおすすめです。
游教科書体
Microsoft Officeには「游教科書体」も標準搭載されています。
その名の通り、教科書のフォントに適した、日本語のハネやはらいが正確に美しく再現されているフォントです。上品な楷書体は、詩集や句集、文集、追悼集などにもおすすめのフォントです。
ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)
Windows10からユニバーサルデザインフォントが標準インストールされています。
ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)とは、 可読性(読みやすさ)、視認性(見やすさ)を追求した書体で様々なフォントメーカーが開発しています。読んでいても疲れにくく、誤読しにくい、小さな文字でも潰れず読みやすい、判読性に優れた書体として、WEBや看板以外にも冊子や書籍に使われています。
関連記事:ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)の特徴と用途【遠くても小さくても読みやすい】
Windows11に標準インストールされているユニバーサルデザインフォント
- BIZ UDPゴシック
- BIZ UDゴシック
- BIZ UDP明朝
- BIZ UD明朝
- UD デジタル教科書体
UDデジタル教科書体は、その名の通り、教材での使用を目的に開発されたフォントです。
ゴシック体と明朝体のそれぞれの長所が取り入れられたフォントで、線の太さが均一で、書き順もわかりやすいUDデジタル教科書体は、生徒や教員からも「読みやすい」「わかりやすい」と高く評価され、試験問題や授業の資料などに採用されています。
「読みやすい=刺激が少なく、読むスピードが上がる」と学習意欲、正答率の向上が期待されています。
また、識字障害や老眼の方にも「これなら読める」「目が疲れない」と、判読性、可読性の高さが幅広いシーンで受け入れられています。
フォントの名前 「P」のあり、なしの違い、使い分け方は?
BIZ UDPゴシック
BIZ UDゴシック
MS P明朝
MS明朝
MS Pゴシック
MSゴシック
BIZ UDPゴシックとBIZ UDゴシックのように名前に「P」があるか、無いかだけが違うフォントがあります。
この「P」はProportionalの頭文字で、BIZ UDPゴシック、MS Pゴシック、MS P明朝などPのついたフォントはプロポーショナルフォントと言い、文字の幅、字間が調整されたフォントです。「P」のないBIZ UDゴシック、MSゴシック、MS明朝は等幅フォントで、同じ幅で表示され、原稿用紙のマス目のように均一に文字が並びます。
文章にはプロポーショナルフォント、表内文字の金額や数値は等幅フォントの方が見やすいでしょう
Wordデータの入稿時の注意
標準フォントを使っていれば、大抵のパソコンで問題なく表示・閲覧できますが、印刷会社にデータ入稿する際はPDF形式に変換・保存して入稿しましょう。
Wordファイル(拡張子”.doc” “.docx”)のままデータ入稿すると、データを作成したパソコンとは異なる環境、印刷会社のOSやソフトのバージョンによってレイアウト崩れや、文字化け、改行位置が変わってしまうことがあります。
このようなトラブルを防ぐことができるのが、PDF入稿です。
PDF形式はどんな環境で開いても、表示されるレイアウト、見た目が変化しないファイル形式です。Adobe Acrobatなど、PDF閲覧ソフトがあれば、あらゆるデバイスで開くことができます。
WordからPDFへの変換方法は、「別名保存」からPDF形式を選んで保存するだけです。詳しくは→WordのPDF入稿ガイド
イシダ印刷では、PDF入稿は通常価格から10%OFF!
Wordで標準フォントを使った冊子印刷には、PDF変換&入稿が安全でお得です。
参考記事:
WordからPDFへ変換方法とPDF入稿の印刷価格【安全&安い】
教科書に適したフォント|学校や学習塾のテキストなど教材印刷の書体選び
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